紅茶・緑茶・白茶・プーアル茶の違いとは？製茶の秘密に迫る

お茶は中国に起源し、世界中で愛飲されています。一枚の茶葉が、異なる加工によって六大茶類を生み出します。特に紅茶、白茶、緑茶、プーアル茶の違いは、発酵の長さにあります。

1. 紅茶：完全発酵、豊かな旨味

紅茶は完全発酵（約80～90%）。摘まれた葉は萎凋から揉捻、発酵、乾燥へと進み、ポリフェノールが茶紅素や茶黄素に変化し、赤い茶液とまろやかな味を生み出します。代表例：祁門紅茶、滇紅、小種など。
効能： 胃を温め、冷え性の方におすすめ。

2. 白茶：軽発酵、自然そのままの味

白茶は微発酵で、萎凋と乾燥のみのシンプルな工程。茶葉本来の形状と滋味をそのまま保ちます。色は淡い黄、味は柔らかく甘く、熟成で香りが深まります。代表例：白毫銀針、寿眉など。
効能： 熱を冷まし、毒素を除去—春夏向き。

3. 緑茶：非発酵、爽やかで清らかな味

緑茶は非発酵。摘まれた葉を高温で急速に殺青し、酸化を防ぎます。鮮やかな緑色と清々しい旨味が特徴。代表例：龍井、碧螺春、毛尖など。
効能： 目覚めを促し、抗酸化作用あり。

4. プーアル茶：後発酵、深く熟成された香り

プーアル茶は後発酵。生茶は自然に熟成し、熟茶は渥堆発酵を施します。濃厚かつ奥行きある味わいと独特の熟成香を楽しめ、古茶としても珍重されます。
効能： 消化促進、脂肪を抑え、胃を整える。